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BGM、天国の扉 [首都圏のメシ]

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最初はBGMがうるさかった。





12時半に晴海ふ頭に行かなければならない。
そして今は午前11時過ぎの築地。
何か軽く食ってくか!
立ち食いのラーメン屋は結構な行列で、あんまり並ぶ気にもならない。
その先のきつねやは、煮込みが朝からかなり進んで独特の臭みを通りに放っている。
そういやだいぶ前に、河岸頭がおすすめであると、
舌の肥えた人に教えられたことを思い出し、たどり着いた地下のお店。刺身BAR河岸頭。
11時オープンで、入店したのは11時15分ごろだったろうか。既にほぼ満席でした。


縦に長い店で、手前のテーブル席はベビーカーを畳んだママ友たちが
終わりのないおしゃべりを展開している。
他のテーブル席はスーツを着た日本人と外国人の方が向かい合って食事をしながら、
タブレットを出して何か話している。
今日の円相場はこうだとか、このプロジェクトは現在こんな状態だとか、そんなところだろう。
カウンターの中では、ロカビリーが好きそうな髪型のいかした感じのお兄さんが、
一生懸命に魚を切り出している。


カウンターのいちばん入り口側に座り、グラスにポットから熱いほうじ茶を自分で注ぎ、
テーブル席からメニュー表を借りて、しばらく迷って、
カウンター内側のお兄さんにマグロ尽くし丼を注文。


店内のBGMはハードロックで、大変うるさい。
ねちっこい声のボーカルに、プリミティブな突破力のあるギターソロ。
興奮するホールのオーディエンスの声まで聞こえる。
ガンズアンドローゼズのライブ盤のようです。


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マグロ尽くし丼1500円。味噌汁付。
マグロのいろんな部位やヅケがガリの周りに並べられている。


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赤は人を興奮させる色で、体温も上昇させる効果があるらしい。
なんという素敵なルックスだろうか。
海鮮丼系は味以上に、見た目を愛でる料理だと思います。
なめまわすように見る。見るだけでおいしさがわかる。
そして食べる時は、丼を左手に、箸を右手に、熱い口づけと共にガツガツ行く。
まるで着物をはぎとる悪代官のようにだ!
口の中で、マグロの赤とめしの白が混ざり合い、桃色の先に見えるのは極楽浄土。


一方、店内BGMでうるさいと思っていたガンズのライブ盤は、知っている曲になりました。
スピーカーから天使にラブソングを歌いそうなコーラス隊が
「ナッナッ、ナキノンヘブンズドオ~」とハモり出したその時まさに、
私の心は極楽浄土にいたのです。


さて、食べ進むと、シラスがめしの下から出てきます。
苦みのあるしょっぱさはマグロにはない味。


マグロもメシも残り少なくなってきた頃、ぷちっとしたしょっぱさを感じます。
これは!見るまでも無い、イクラがめしの底に仕込んでありました。
オレンジ色の球体の中に、赤い芯が燃えている。
まさにガンズの代表作、ユーズユアイリュージョンのジャケの色だ!
(ノッキンオン~が収録されているのは、青いジャケのⅡの方だけど。)
ごはんを少し残して軽く仕上げようと思っていましたが、これは残せない。
イクラに仕留められる。そして天国が近づいてくる。


南無阿弥陀仏。
食べ終わって、晴海ふ頭行きのバスに乗り、築地本願寺の前を通る時、
心の中で念仏を唱えました。



結論 築地の地下に、極楽浄土の扉がある。



2016年2月19日金曜日午前11時半ごろ はれ 東京都中央区築地 刺身BAR河岸頭にて




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